平成161216

 

同窓生各位

愛光中学・高等学校

 校長 五百木誠也

 

お詫び

 

前略で失礼します。

1212日(日)付の朝日新聞紙上で、本校の入学試験の合格者選考において、県内専願生と県外専願生の合格最低点が異なり、県内生優遇の措置がとられていること、また、公表された合格最低点が実際の点より底上げされていたことが掲載されました。なお、1214日には他紙にも掲載されております。

記事内容は間違いありません。そのような措置をとらざるをえなかった事情をご説明いたします。県外生の合格者は、実際の入学を辞退する生徒が多く、最後までなかなか数が確定しません(併願生はもちろん、専願生も安定しません)。それに対して県内の合格者は、ほぼ100%の生徒が入学します。また、学校として、補欠合格はあまり多く出したくはありません。そのため、入学辞退者の数を予想しつつ、合格最低点(結果として県外生合格最低点)より下がって、100%の入学が期待できる県内生専願生を10数名合格させる措置をとってきました。つまり、定員を安定して確保したいという願いから、結果として県内生優遇策をとってきたことになるわけですが、それが公表されずに行われてきたことについては、公平を欠く措置であったと深く反省しております。

また、専願生の合格最低点の底上げ公表については、専願生の諸君が併願生の合格最低点との差を気にして萎縮するのではなく、少しでも自信を持ち、気持ちよく入学してくれればとの誠に単純な思いでありました。実際のところ、併願の入学生と専願の入学生は立派に対等の力を発揮しております。しかしながら、短見な配慮であったこと、深く反省しております。

以上、決して不正は行っていないつもりですが、結果として大事な入学試験において、不公平感を与え、不信を引き起こしたことについて、誠に申し訳なく、衷心よりお詫びを申し上げます。学校の基本的な考え方は、地元の優秀な生徒を育てる、県外から優秀な生徒を迎え入れるの二点に尽きるのですが、今後はこの両者のバランスを図りながら、不公平感のない生徒募集、合格者選考の方法を考えていきたいと思います。なお、来年1月予定の入試は募集要項どおり実施(県内生優遇は行わない)いたします。

今回の事、誠に申し訳なく、今後、皆様方のご信頼を裏切ることのないよう、教職員一同、誠心努力していく所存です。